筋膜性疼痛症候群
痛みの原因の一つ。
筋膜性疼痛症候群とは、筋肉と筋肉の間の膜である「筋膜」が原因となって痛みを引き起こす病気です。特に、筋膜が厚くなったり、滑りが悪くなったりすることによって引き起こされるとされています。これは長年の間、「原因不明の痛み」とされてきました。それはレントゲンで痛みの原因を発見することができないからです。しかし、その痛みの原因がエコーの発達により分かるようになってきました。鍼治療が有効なのでは?ということは以前から言われていたような、、、トリガーポイントへの鍼治療のことだったかな。。
例えば、いわゆるギックリ腰なども筋膜性疼痛症候群が原因であることがあります。本来であれば筋肉と筋肉の滑りは良いはずですが、それは、筋肉を包んでいる筋膜がきちんと働いているからです。しかし「すっと滑っている」はずの筋膜の滑りが悪くなることがあります。それがたまたま腰の筋肉で起きてしまうと、ギックリ腰になるのです。
鍼治療というものが筋膜性疼痛症候群の治療をしている可能性もあります。鍼治療において250程度存在している「経絡」のうちの8割くらいは、筋膜性疼痛症候群の「トリガーポイント」(痛みの引き金となる部位のこと)と一致しています。このことは鍼治療と筋膜性疼痛症候群が似た部位を治療していることを意味します。鍼治療を解剖学的に考えると、厚くなったり滑りが悪くなったりしている筋膜を、鍼で剥がして治療をしている可能性があるのです。ところで、筋膜が厚くなったり、筋膜の滑りが悪くなる原因は何なんだろう。
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