姿勢

立っている時に重心が前方向になっていても平衡を保つように無意識で力を使っているので気がつかない。無意識で余計な力を使って踏ん張るように立っていることに気がつかない。
一般に人間の緊張状態は体重が前に移動することによって表現されています。弛緩姿勢はこの逆に後ろへ体重が移動します。しかしそれだけでなく、ただ立っているだけで前へ力が入っている人がいます。動作に移る瞬間に、いつも前へ力が入ってしまう傾向に対して当然無意的な平衡運動が起こっています。
(略)
姿勢は運動の表れなのです。それが静止状態のように見えようと、無意的な平衡運動は必ず行われています。
体癖』-体癖の運動系現象ー体運動習性(p. 80~p.81)
緊張するとフワフワしている感じになったり手や足がプルプルしてしまうのは、重心が前に移動し踵が浮くことで生じているフワフワ感を抑えようとして手や足に力を入れてしまっているから。。

理想的な姿勢では重心が前でもなく後ろでもない。
理想的な姿勢では無意識で余計な力を使わない。

無意識で余計な力を使うからコリや痛み、不調が生じる。





 引用文献:
野口晴哉著
体癖』(ちくま文庫、2013年)



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