筋肉痛

乳酸や疲労物質が筋肉痛の原因ではない。
素人が期待するほどには解明されていません。スポーツ科学の専門家の見方が一致しているのは、筋肉痛を感じている時、筋肉は損傷の修復中である、ということです。傷ついた細胞からはタンパク質が失われ、リンパ液と白血球が修復のために集まってきます。やがて筋細胞は補修され、新しい細胞も生まれ、これらの細胞が「収縮タンパク質」で満たされます。この一連の反応のうち一部、または全部が、筋肉痛に関わっていると考えられます。
科学で分からないことが身体にはたくさん。最近、よく見かける『科学的な○○』は気をつけないと...。
ある種のエクササイズは、特に筋肉痛を引き起こしやすいとされています。特に有名なのが「エキセントリック・エクササイズ」と呼ばれるもの。筋肉が伸びながら力を発揮する(伸張性収縮、エキセントリック収縮)運動です。
筋肉の損傷が筋肉が収縮することで生じるのではなく、収縮している筋肉が(強引に)伸展させられる時に生じることが多く、結果として筋肉痛が起きる。だから、いわゆる筋トレや強いストレッチなどでは筋肉痛が起きやすくなる。スポーツでも筋肉を収縮させ続ける(力んだり踏ん張る)クセがあると走る、跳ぶ、投げる、しゃがむなど様々な動作の際に筋肉が強引に伸展させられて筋肉痛が起きやすくなる。筋肉を収縮させ続けるクセがなければ子どものように筋肉痛は起きにくい。

そもそも筋肉は適度に伸展させた(柔らかい)状態が自然で、何か動作の際に収縮(固く)させて使うのが理想。しかし、筋トレのおかげなのかいつの間にか筋肉を収縮させ続けることが自然になってきてしまっている。そして、ちょっと身体を動かしただけで筋肉痛が起きて「加齢のせいだな」と笑ったり「いい運動になった」と満足したり、、、実際には、筋肉痛が年齢や運動のバロメーターではないのに、バロメーターにしてしまっている。

筋トレで筋損傷を起こして筋肥大を目指している方は別として、健康のためやパフォーマンス・コンディショニングアップのために筋トレをする方は筋肉痛が起きたらトレーニングのメニューや方法を見直すことが必要かもしれない。スポーツ(運動)でも筋肉痛が起きた時には動きを見直すことが必要かもしれない。
(筋肉を大きくしたり強くする必要があるかどうかは疑問だけど、筋肉痛がなくても筋肉は大きくも強くもなる。)

筋肉痛は身体を固めてしまうクセがある人がなりやすいと思う。
身体を固めてしまうクセがある人は凝りや痛み、怪我や故障も起こしやすいのでようなので要注意です。




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