《メモ》脳震盪(のうしんとう)

脳震盪は頭部への直接的な衝撃だけでなく、頭部の急な動きでも生じることがある。
脳震盪は、転ぶ、激しく揺すられるなどの衝撃により、脳の組織に細かい傷がつく病態です。
脳震盪は、致命的な外傷である急性硬膜下血腫とよく似た症状を示すからです。急性硬膜下血腫と脳震盪は病院でCTを撮らない限り現場で区別はつけられません。そればかりでなく、脳震盪そのものが、繰り返すことによって命や健康に係わります。

脳震盪が疑われたら、、、
1.    頭をぶつけた場合には試合を直ちにやめさせ、確認を行うこと。
2.    少しでも脳震盪を疑った場合には病院へ運ぶこと。
3.    24時間は選手を一人にしないこと。
4.    症状がなくなるまでは競技だけでなく勉強、飲酒、運転もしないこと。

日本ラグビー協会がガイドラインで示している脳震盪の見分け方・対応

以下のうちの1つ、または、それ以上の目に見える手がかりがあれば、脳振盪の可能性がある:
• 放心状態、ぼんやりする、または、表情がうつろ
• 地面に横たわって動かない / 起き上がるのに時間がかかる
• 足元がふらつく / バランス障害または転倒/協調運動障害(失調)
• 意識消失、または、無反応
• 混乱 / プレーや起きたことを認識していない
• 頭をかかえる / つかむ
• 発作(痙攣)
• より感情的になる / ふだんよりイライラしている

脳振盪の症状 – プレーヤーから訴えられるもの
以下のうちの1つ、または、それ以上の兆候や症状があれば、脳振盪の可能性がある:
• 頭痛
• めまい
• 意識混濁、混乱、または、動きが鈍くなったような感じがする
• 視覚障害
• 吐き気、または、嘔吐感
• 疲労
• 眠気 / “霧の中”にいる感じ / 集中できない
• “頭が圧迫される感覚”
• 光や音に過敏

質問 – プレーヤーへ質問すること
以下の質問のいずれかの回答に誤りがあれば、脳振盪の可能性がある:
• 「今日の試合会場は、どこですか?」
• 「今は前半ですか? 後半ですか?」
• 「この試合で最後に得点したのは誰?」
• 「先週/前回の試合の対戦相手は?」
• 「前回の試合は勝ちましたか?」

以下のいずれかが報告された場合は、プレーヤーに緊急に医学的評価を受けさせるために、最寄
りの病院へ搬送すること:
• 頸部の激しい痛みを訴えている
• 意識混濁 (眠気が増す)
• 混乱やイライラが強くなる
• 激しい頭痛、または、頭痛が強まる
• 繰り返し嘔吐する
• 普段と違う行動をする
• 発作(痙攣)
• ものが二重に見える
• 腕または脚の力が弱まる / チクチク、ヒリヒリする
脳振盪が疑われる症例はすべて、たとえ症状が消えていても、プレーヤーは医師または医療専門家の診断と指導を受けることが推奨される。







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