余分な力を抜く

プロになってもハードな練習しているなぁ、すごいなぁ、というより、プロでもそんなレベルの練習内容なのかという、話には聞いていましたが......。

楽天2軍Cで選手倒れ心臓マッサージ/野球/デイリースポーツ online
特守で大久保2軍監督のノックを受けていた。その最中にグラウンドで倒れ、駆けつけたトレーナーから心臓マッサージを受けた。その場で意識は取り戻したが、救急車で病院に運ばれ検査を受けた。結果は脱水症状で、点滴などの処置を受け、1日で退院。在は練習に復帰している。
気候条件やどの程度の練習で起きたことかまでは記事からは分かりません。検査結果が脱水症状ということは、それなりの時間、追い込んだ練習をしていたことは想像できます。

東北楽天イーグルス一軍打撃コーチ、“デーブ”こと大久保博元「信じないと人は育たない」 - インタビュー - 週刊プレイボーイのニュースサイト - 週プレNEWS
「運動生理学的には、人間、体に力が入ってるうちは、いい形を体が覚えないんです。だから徹底的に疲れさせて余分な力が入らなくなったとき、初めていいフォームを体が覚える。その意味で、かつては“根性論”と思われていた千本ノックにも実は意味があったということが今では立証されているわけです」
以前には、こんなことも話していますから、特守とは千本ノック的なことをしていたのでしょう。。
たしかに体に力が入っているうちは、いい形を身体が覚えないです。というかできないです。
筋肉(筋力)に頼って体を動かそうとするとロボットのようなぎこちない動きとなりパフォーマンスの向上は期待できないですし、さらにケガ・障害のリスクも高くなります。プロでは通用するのは難しいと思います。

しかし、だからといって余分な力が入らなくなるまで徹底的に疲れさせるというのはスポーツを気合と根性でやってしまうアニメの世界です。そういう練習をしていると運動生理学的には脱水症状を引き起こすことになります(笑)

余分な力が入らないようにトレーニングして、技術練習をすればすむ話です。そのためにトレーナーがいるのです。トレーナーの仕事はテーピングしてマッサージするだけではないです(もちろんトレーナーの中で分担はされていますが)。

歯を食いしばりながら重い負荷をかけての筋トレや、ハァハァゼェゼェしながら走るだけがトレーニングではないですし、そのようなトレーニングから得られるのはやった感(満足感)であってケガ・故障の原因になるだけです。



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