《メモ》 第3腰椎と第12胸椎

身体の使い方の中でポイントとなる背骨。
特に第3腰椎と第12胸椎の役割は重要なポイント。

まず、第4腰椎と第5腰椎は
第5腰椎やや水平にある仙骨と垂直の脊椎間にあって橋渡しの作用をしている。
第4腰椎と第5腰椎は腸骨と仙骨に強く連結されているため仙骨と脊柱間の動的橋渡しとしてよりは、静的な役割を演じている。
-第3章 腰椎 第3腰椎と第12胸椎の役割(p.86)
-第3章 腰椎 第3腰椎と第12胸椎の役割(p. 86)
であり、第3腰椎は
第3腰椎横突起に付着する広背筋腰椎部線維の中継局として作用。
起始の最下部が第3腰椎棘突起にある棘筋の上行線維の中継局として作用。
第3腰椎は仙骨と腸骨から起こる筋群によって後方に引かれ、胸部筋群の起始としての役割も果たしている。
第3腰椎は腰部彎曲の頂点と一致することや椎体上面と下面が平行で水平であることを考えれば、安静時脊柱機構の基礎をなすことは明白
第3腰椎は唯一、真に可動性を有する腰椎。
-第3章 腰椎 第3腰椎と第12胸椎の役割(p. 86)
第12胸椎は
第12胸椎は、腰椎の彎曲と胸椎の彎曲の中間点をなす。
第12胸椎は回転装置として作用 しており、その椎体は椎弓よりがっちりしていて、その椎体には付着せず走行している脊柱筋群が後方をおおっている
DELMASは、第12胸椎を“脊柱軸の真の回転装置”とみなしている。
-第3章 腰椎 第3腰椎と第12胸椎の役割(p. 86)
という役割を果たしている。


第4腰椎、第5腰椎は静的な役割であるもかかわらず、身体の使い方によっては動的な役割となってしまうため、過度な負荷がかかり痛みを発生させてしまう。
第3腰椎が腰椎彎曲の頂点としてすることで、第12胸椎が上半身の回転装置として作用する。

第4腰椎、第5腰椎を静的に、第3腰椎を彎曲の頂点とし(腰を入れるということ)、胸椎の彎曲との中間点に第12胸椎を位置するように身体を使う。



引用文献:
I.A.KAPANDJI著(萩島英夫(監訳)・嶋田智明(訳))
カパンディ 関節の生理学 Ⅲ 体幹・脊柱』(医歯薬出版、1986年)


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