がん ~人類の進化が生んだ病~

NHKの番組の『NHKスペシャル』の“病の起源”シリーズが面白いです。
過去にも放送があったようですが
土曜日(18日)に「プロローグ 人類進化 700万年の宿命」
日曜日(19日)に「第1集 がん ~人類の進化が生んだ病~」
でした。

どちらも観ることができたのですが、日曜日の“がん”は面白かったです。
ヒトの進化とがん細胞の増殖が密接に関わっているということが最先端の研究で
明らかになってきているという。

がん細胞は単細胞生物が多細胞生物に進化し、細胞分裂し増殖する際の細胞のコピーミスから生まれ、ヒトが生殖戦略、知性の獲得、出アフリカという進化が、がんのリスクを高めているという。

元々持っていたがんを抑えこむ、増殖を防ぐ体内物質を進化の過程で減少させてきてしまっている。。。

ヒトにとって進化とはとてつもないトレードオフの結果であり、現在、その結果として得てしまったがん(の増殖)と闘うための薬が研究、開発されつつある。


日本人の3人に1人の死因である“がん”が進化の過程で得られたものというのは、なんとも言えない感はありますが、最先端の研究でこのようなことが明らかになってきたことを良い機会と捉えて、進化を見直してみるべきなのかも、と思います。



「第1集 がん ~人類の進化が生んだ病~」を見逃した方は
22日(水)  24時40分~25時30分から再放送があります!ぜひ!!


NHKスペシャル “病の起源”シリーズ
http://www.nhk.or.jp/special/yamai/index.html

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