身体のバランス

イチローが40歳の時のインタビューで「ケガをしない最大のポイントは何だと思われますか?」という質問に対して
人間が本来持っている身体のバランスって必ずあると思うんですよ。で、それを特にアメリカに来ると体が大きいじゃないですか。もう一般の人でも僕らよりデカい奴がいっぱいいるんですよね。球場に来たらなおさらじゃないですか、こんな奴らばっかで。要はそこに、いわゆるその力とかパワーとかいうことを勘違いして肉体を大きくしようとすることは絶対にダメなこと、これは断言できますね。日本人がそれをしてしまうと、骨格がそもそも違うので。(体だけ追いつこうとして鍛えて)そうなんです、その発想がアウトですね。いろんなセンサーを体は発してくれますから、それを自ら殺していくことになるんですね。だから、ここが危ないよというポイントを教えてくれない体に自分でしてしまうケースがいっぱいあるんですよ、この中で。でも、今年、ケガ人が30球団の中でめちゃくちゃいますよ。でも、それは必ず理由があるんですけども、でもそれも野球の一部だと解釈してしまうんですよ。でも、そうじゃないんです。防ぎ方は絶対にある。でも、一所懸命にやったんだからとこうなるよね、野球の中では、っていうその安易な発想の中があるとそこの部分では絶対に進んでいけないです。

僕、アメリカに来た最初ちょっと大きくしたんです。ちょっと当たりとかがあった時に、て思ってしたら全然動けないです。で、それが何kgかって言ったら3kgなんです。3kg増えただけで全然体が動かないです。で、それですぐに戻したんです。




イチローが42歳の時のインタビューで「自分のクセってありますよね?やっぱそいうのはみんな分かっていたほうがいいですよね?」という質問からウェイトトレーニングの話へ
それは、もちろんです。基本的には人体の動きを理解しながらプレーをすればケガを防ぐこともできるし、例えば、肩の力が入っているよお前ってリラックスリラックスって言われても、ここだけやっても無理なんです。これって僕の感覚ですよ。膝の力を抜かないとダメなんです。膝の力を抜いたら肩も抜けてくる。そういうことを理解しているかどうか、ものすごく大事です。目に見えた部分しか言えない、というか目をつけられない人が多いですよ、こちらでも。そういうことを理解している人はほとんどいないように見えますね。 今、トレーニングで体を大きくしてそれを活かすみたいなのが流行っているけど? いやいや、全然ダメでしょそんなの。自分の持って生まれたバランスが絶対にありますから、それ崩しちゃダメですよ。だって、そんなトラとかライオンとかウェイトしないですからね。もう人間、知恵があるからいろんなことやっちゃうんですよ。本来のバランスを保っていないと。だって筋肉は大きくなるけど、それを支えている関節とか腱とかは鍛えられないんで。だから壊れちゃうんじゃないですか。だって重さに耐えらないから。大きくしたら膝にくるし、関節きますよね。当たり前のことなんですよ、そんなこと。だから人体を理解することが一番、動きとかトレーニングでもそうですけど、それはだいぶ差がでると思いますね。(それわかったのっていつぐらい?)僕も結構やりましたからね。(ウェイト)はい、やって、やって体が大きなった、バカだから嬉しくなるじゃないですか。あぁいいなぁ俺もちょっと大きなったってなるんですよ、春先。なりがちなんですけど、スウィングスピード落ちるんですよ。まわらなくなっちゃうから、この辺が。そういう失敗もまぁ毎年、僕も重ねて何年ぐらいですかね。92に入団ですから、やっぱ6~7年は同じこと繰り返しましたよ。(で、その時、ふっと気づいたの?)毎年、不思議だったんですけど、春先、僕、全然動けないでしょ。で、痩せてくるじゃないですか、シーズン入ったら。で、シーズン入ったらそんなトレーニングできないんですよ、ガンガン。春作った体をキープできないからだんだん痩せてくるんですよ。そうするとスイングスピードが上がってくるんですよ。無駄なところが省かれてくるから。それが答えじゃないですか。だから、本来のバランスを崩しちゃダメなんですよ。




人間が本来持っている身体のバランス。
人間は脳の進化によって本来持っているバランスを崩すことができるようになり、結果。。。

凝りや痛み、不調、、、の原因の多くは身体のバランスの崩れ。
ケガや故障を繰り返す、パフォーマンスが上がらない、、、の原因の多くは身体のバランスの崩れ。

筋肉は少ないより多い方が良いし、筋力は弱いより強いほうが良いけど、自分の本来持っている身体のバランスを崩してまで筋肉を増やしたり、筋力を強くすることで得られるものは。。。

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